ストレスで病気になる理由はなぜ??ストレスの仕組みとは

 
『ストレス』という現代人の周りには溢れている言葉。
ストレスとは一体何なのか。なぜストレス感じることで体調を崩したり病気になるのでしょうか。
 
なんとなく雰囲気ではわかってはいるものの、悩んだり不安になることで心が落ち込んで体調変化を引き起こしてしまうのか、多くの人はいまいちわかりません。
 
実際にストレスの仕組みを知ることで普段と違った考え方や生活をすることができ、体調不良や病気を遠ざけ良好な人間関係も築くこともできます。
 
 

ストレスとは

ストレスとはもともと物理学の用語です。
 
何かの圧力を受けて歪んだ状態を表す意味です。
 
圧力をかける何かを『ストレッサー』といい、状態を『ストレス』と言います。
 
しかし人間の体でいうストレスはストレッサーもストレスも一色端で表しています。
 
これはちょっとした豆知識です。今回の話しにはあんまり関係ありません。
 
 
ざっくりと言うと、ストレスとは身体を緊張状態にさせる要因です。
 
ではなぜストレスにより身体が緊張状態になるのでしょうか。
 
 

ストレスにより体は緊張状態になる

 
例えば誰かから物理的に攻撃を加えられたときや大勢の前で何か披露したりするとき、心拍数が上がり心臓がドキドキする経験は誰にでもありますよね?
 
これも一種のストレスです。
 
 
人や動物の体はケンカをしたり不意に事故に合いそうなときなど、自分を守るためアドレナリン等を分泌し血流、血圧、心拍数、血糖値の増加を促します。
瞳孔も開き多くの情報を収集しようとします。
 
 
ネコがケンカして毛が逆立ち尻尾が大きくなるような状態ですね。
 
 
このような物理的な刺激と同じように心理的な刺激にも体は反応します。
 
 
学校や職場、家庭などでの不満、人間関係でうまくいってない、借金がある、恋愛、親の介護等、人にはたくさんの悩みがあります。
 
また過去に虐待を受けた、悲惨な後景をみてしまったなどのトラウマを持っている人もいるでしょう。
 
そういった不安や悩み、トラウマを思い出したりすると、程度の違いはありますが体は緊張状態に陥ります。
昼間にあった嫌なことを
 
 
物理的な刺激を受けたときと同じように体が拒否反応をおこし身を守ろうとする為です。
 
しかし、この身を守ろうとするときに体内で生成される物質場合によっては体調の悪化を招く原因となります。
 
ではストレスを受けているときに人間の脳や体はどのような作用をするのかもう少し詳しくみてみましょう。
 
一般の方々を対象に書いているのであまり専門的な用語や難しいことは書きません。
 
 

ストレスを受けるとどんなことが体に起こっているのか?

脳はストレスを受けるとドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなど分泌するよう司令を出します。
 
どれも一度は聞いたことがある言葉ですよね。
 
スポーツをやっているときや思いがけない危機に瀕しているときなど、アドレナリンが放出されて火事場の馬鹿力でたり、怪我をしても痛くないとか。
 
世間的にはいいものとして認知されています。
 
ノルアドレナリンも適度に分泌されていれば仕事や勉強に集中でき、やる気、意欲の源となります。
 
ドーパミンはノルアドレナリンと同じような作用があります。
快楽・性欲・食欲・探究心など人間の本能が積極的にあらわれます。
 
 
アドレナリンもノルアドレナリンもドーパミンもすべて人間には必要な物質なんです。
 
 
ただこれらは時と場に即した場合には有効ですが、必要としない時にも分泌されることがあります。
 
それが継続的なストレスです。
 
 
 
継続的なストレスを受けるとどのような症状が出るのか。
 
一時的なストレスであればよほど強烈なストレスでもない限り解消することができますが、微量なストレスでも長期間掛かり続けると体調に変化が表れます。
 
継続的な不安や悩み、環境の変化、、食事の変化、寝具が合わず良い睡眠が取れない、騒音や公害、過度なダイエット、プレッシャー、等々
 
そうした継続的なストレスが続くと上記で説明したようにドーパミン、ノルアドレナリンが脳内で常に放出されている状態になります。
 
こうした状態が長く続くと良い興奮状態からだんだんと良くない興奮状態となり、イライラと怒りやすくなったり、不安が込み上げてきたりと感情が抑えられなくなってきます。
 
 
その後ストレスを解消できずに,さらに長期間ストレスに晒されると今度は集中力の低下、無気力の状態になります。
 
こういった状態は、脳の扁桃体と前頭前野へんとうたい ぜんとうぜんやという部分に関係があります。
 
扁桃体と前頭前野

へんとうたい ぜんとうぜんや

 
脳には様々な部位があり、そのひとつひとつに役割があります。
体の機能を調節する為に様々な司令を出したり、外部からの刺激を感じ取ったり、人間の本能を司る場所など。
 
そのひとつに扁桃体といって人の恐怖や不安などの感情をあらわす機能があります。
 
恐怖や不安の感情を受信した扁桃体は、戦闘態勢や逃走の行動を取るようにノルアドレナリン、ドーパミンなどを分泌するよう司令を出します。
 
扁桃体を損傷したり切除した人は恐怖を全く感じられなくなるという事例もあります。
 
 
前頭前野は計算や思考、想起、計画、判断など理性を保つことができる機能で、感情や本能をコントロールしてくれます。
 
人は前頭前野が高度に発達しているおかげで文明を築くことができ、他の動物と違い社会性を保つことができます。
 
この前頭前野にノルアドレナリンやドーパミンが分泌され続けると前頭前野の機能が低下し、感情をコントロールすることが難しくなってきます。
 
 
簡単にいうと扁桃体はアクセルで前頭前野がブレーキといったところですね。
 
過剰なストレスでブレーキが壊れてしまうということです。
 
 
鬱病の前段階
 
さて、ドーパミンやノルアドレナリンを放出し続けると感情の起伏が激しくなってしまうわけですが、さらにそれが長期間続くとどうなるのか?
 
放出し続けた物質が枯渇し今度はだんだんと減少していきます。
 
私達のやる気、意欲の源がなくなってしまうのです。
 
やる気が出ない、何をしても面白くない、食欲がない、倦怠感があるなど鬱病のような症状が出てきます。
 
 
鬱病の発症メカニズムはまだ完全にはわかっていませんが、ストレスは鬱病を発症させる原因のひとつといえます。
 
 
鬱病以外にも、ストレスによる自律神経の乱れも生じてくるので様々な症状も出てきます。
自律神経のバランスが崩れるとどうなるのかはこちらを参照してください。
 
 
ストレスによる体調不良や病気は自分ではストレスが原因だと気づかない場合も多いです。
 
もし体調がすぐれないとか体に変化があらわれた場合はストレスを疑ってみることも大事です。
 
 

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