警備会社は役に立たない!? 警備会社の実情を詳しく解説

 
 
 
自宅や会社の防犯に警備会社と契約している方々は年々増えています。
 
これから警備会社と契約しようか迷っている方、既に契約されている方。
 
元某警備会社の監視センター員が警備会社の警備システムの基礎知識と実情を教えます。
 
 
警備会社と契約する前に、この記事を読んでから検討されることをおすすめします。
 
 
まずは警備を導入するまでの流れを簡単に説明しましょう。
 
 
警備会社と契約する流れ
 
会社や自宅で警備を導入するとなると、一般的には「機械警備という部類になります。
 
まず警備会社と契約する前に担当営業と見積もりや警備開始の日付を決めます。
 
警備の仕様や料金、開始日等が決まったら
技術員(作業員)が警報センサーを取り付け工事にきます。
 
センサーの取り付け工事が終了したら、警備機器の操作の説明を受けます。
 
警備開始の日になるとようやく自宅や会社の警備ができるようになります。
 
 
 
ガードマンが駆けつけるまでの流れ
 
さて、警備の契約が開始となり、警報が作動した場合どのようにガードマンが駆けつけてくるのでしょう?
 
基本的には自宅から外出するときや会社から退社するときに警備を開始(セット)します。
すると次に警備の解除操作をするまでは、建物が警備状態となります。
 
そしてセンサーが何かを感知すると警報となり、その信号は警備会社の監視センター(警備会社によって呼び名は違います)に送信されます。
 
その情報は現場のガードマンに送られ、ガードマンは現場に駆けつけます。
 
警備開始
  
何かを感知し警報機作動
  ↓
監視センターへ信号送信
  ↓
ガードマンに司令
  ↓
ガードマン駆けつけ
 
という流れで駆けつけるわけです。
 
 
主に使用されているセンサー
 
現在の警備会社は様々なセンサーを提供しています。
今回はホームセキュリティや会社で主に使用されているセンサーはどんなものがあるのか簡単に説明しましょう。
 
開閉センサー
窓やドアに取り付けるセンサー。2つ対になっており、磁力により窓やドアの開閉を感知する。
 
空間センサー
天井や壁に取り付けるセンサー。
赤外線を利用し人などの動きや温度変化を感知する。
 
ガラスセンサー
窓やなどに取り付けるセンサー。振動を感知するタイプや、窓が割れる高音を感知するタイプがある。
 
赤外線センサー
2つ対になっているセンサー。
片方のセンサーからもう片方のセンサーに赤外線を飛ばしている。
赤外線が遮断されると警報となる。
 
 
非常ボタン
身の危険を感じたときや、緊急時に押すボタン。
警備が開始の状態でなくても警備会社に通報がいく。
 
熱、煙感知器
火災を感知するセンサー。
熱を感知するタイプや煙を感知するタイプがある。
 
送信器
防犯センサーではないが、各センサーで感知した警報信号を警備会社へ送る為のもの。
 
 
他にも様々な防犯センサーがありますが基本的な防犯センサーはこんな感じです。
 
 
警備会社は本当に役に立つのか
 
さあ、ここからがこの記事の本題です。
 
ネットなどではホームセキュリティや会社警備を契約されている方で、警備会社は役にたたないという意見が結構あります。
 
逆に警備会社に助けられた。役にたっている。心強いという意見ももちろんあります。
 
警備会社は本当に役にたたないのか? 
色々な角度から警備会社の実情を見ていきましょう。
 
 
警備会社が役にたたないと言われる理由
 
 
 警備員の到着が遅い
 
これはおそらく警備会社と契約されている方が一番不安に思うことではないでしょうか。
 
もし泥棒に入られても何十分も経ってから到着してもあとの祭り・・・
 
もし身に危険を感じて非常ボタンを押しても到着が遅いと命の危険に関わることも・・
 
 
警備員の到着が遅いのには様々な理由がありますが、主な理由はこの5つ。
 
 
・警備員の待機場所から遠い
 
・渋滞や悪天候の為時間がかかる
 
・他の警報などで忙しい
 
・警報の重要度が低い
 
・警備会社・警備員の怠慢
 
 
 
これらの理由はユーザー(お客さん)が改善できる場合とそうでない場合があります。
 
まずはじめに知ってもらいたいのは、警備会社及び警備員は警察官などの公務員と違い、な〜んにも権限がありません。
 
緊急時だからといってサイレンを鳴らし赤信号でも進むことができるなんてことはありません。
 
きちんと信号を守り決められたスピードで決められたルールを守らなければ、警備員が警察官に捕まっちゃいます。
 
それを踏まえた上で、なぜ警備員の到着が遅くなることがあるのか?
 
お金を払って安全を買っているのに、肝心なときに到着が遅いと意味がないですよね。
 

警備員の到着が遅い理由と対策をお答えしましょう

警備員の待機場所から遠い

 
これに関しては契約時に警備員の待機場所がどこにあるのかきちんと聞いておきましょう。
 
その上で警備員の到着までにだいたいどれくらいの時間がかかるのか把握しましょう。
 
お客さんからの要望で待機場所を変えるということはまずありません。
 
待機場所が遠くて時間がかかる場合は警備会社を変えるしかありません。
 
また現在すでに契約されている方は一度警備員がどれくらいで到着するのか確認することをおすすめします。
 
都市部では警備員の到着までにそれほど時間がかかることはありませんが、地域によっては警備員が到着するまでにかなりの時間を要してる場合があります。
 
また、契約した段階ではそれほど時間がかからなかったのに経費削減の為警備員の人数を減らされ今までいた地域に警備員がいなくなっている可能性もあります。
 
 
ちなみに警備会社には警備業法という法律にのっとって会社を運営しなければならない決まりがあります。
 
その中の1つに警報受信時から到着までの25分以内に到着しなければならないという決まりがあります。
 
もし、正当な理由がない場合に毎回25分を超えているようであれば法律違反なので警備会社に突っ込んでみてください。
 
料金の値下げが狙えます。
 
しかし、どうすれば到着までの時間を把握できるのでしょうか。
 
警備員が警報の為に建物に入ると必ず報告書を書いていきます。
 
その報告書に警報が出た時間と到着した時間を必ず記載するようあらかじめ約束をしておくことです。
 
 
渋滞や悪天候で到着が遅くなる
 
これに関しては解決不可能です。
 
ただ、渋滞にハマる時間帯というのは朝の出勤ラッシュや帰宅時ラッシュなどで、この時間帯に犯罪目的で侵入するというのは
なかなか考えにくいものです。
 
警備会社によっては渋滞を避ける為にバイクで移動するところもあります。
 
 
ちなみにこの時間帯の警報のほとんどが、身内による警報です。
警備を解除せず建物内に入り警報を出し、警備会社から電話がきて警備を解除するといった流れです。
 
また災害級の悪天候になると警報多発に伴い、警備員が来られなかったり到着が遅れても免責となることがあります。
 
つまり災害などの場合は警備員が警報に対して適切に対応できず、被害があったとしても保証はされないということです。
 
ただ免責に関しては各警備会社によって契約内用が違うので、確実に担当営業に保証について詳しく聞いてください。
 
 
 
他の警報等で忙しい
 
警報が重なり人員が確保できず警備員の到着が遅くなることも多々あります。
 
警報とは一体どういうことかというと、
大手の警備会社ほど純粋な警報対応以外にも色々なサービスを請け負っています。
 
どんなものがあるかというと
 
 
・銀行やコンビニなどにあるATMの障害対応。
障害対応とはATMでお金が詰まったり、お金以外の異物が入り込んだりした場合ATMの使用が出来なくなります。
 
そんなときに警備員が駆けつけATMを復旧させる業務です。
 
 
・車の保険会社の代行
CMでも紹介されていますが、大手の警備会社は警備員が保険会社の代行もやっています。
車で事故を起こした際に現場に駆けつけ、事故の状況などを調べ保険会社へ情報を送ります。
 
 
上記の他にも警備会社によっては様々なサービスを行っており、まだまだその量も増え続けています。
 
しかし、仕事の幅と量が増えたからといって警備員の数が増えることはなかなかありません。
 
警備員のポストを1つ増やすということは
年間で数百万〜一千万以上の金額がかかります。
 
警備会社としては警備員の増員に踏み切るにはなかなか難しいのです。
 
 
様々な業務を請け負いすぎて本来の業務に手が回らないような状況というのは、元警備会社の私としては正直本末転倒に思えます。
 
ただ、他の対応にあたっていたので到着が遅れ被害が出ました。というのは言い訳になりませんので、警備会社に対して損害請求するのは充分可能です。
 
 
警報の重要度・優先度
 
警報の重要度によって警備員の到着が遅れることもあります。
 
例えば身に危険を感じた時に押す非常ボタンの警報と、警備操作を誤ってしまったと思われる警報、どちらを優先するかというとやはり非常ボタンの警報です。
 
 
また警報が出た施設の重要度もあります。
 
国で管理している重要施設や金融関係、宝石店などの貴金属店などなど・・・
 
警報が重なり警備員の数が足りなくなると、警報の種類や施設の重要度などを考慮し優先的に対応していくので優先度が低いと到着が遅れる場合があります。
 
これもまた警備会社側の都合なので到着の遅れで損害が発生した場合は請求可能です。
 
 
警備員・警備会社の怠慢
 
 
警備員の教育が行き届いていないと警報受信から出動までにかなり時間がかかることがあります。
 
上でも話しましたが、警備業法という法律には警報受信から25分以内に現場に到着することが前提とされています。
 
警備員はそれを逆手にとり、本当は10分で着く距離を20分かけて出動したりするわけです。
 
なぜそのようなことをするかというと
 
・出動までの準備に手間取る。
 
・わざと出動を遅らせ警報対応に行く回数を減らす。(その分他の人が行ってくれる
 可能性がある)
 
・警報のキャンセル待ち。条件によっては 警報がキャンセルになる場合があります。
 
 
など、警備員の怠慢で到着までに時間がかかることも多々あります。
 
これは上の立場の人間の指導力に原因が
 
 
 
どうすれば警備員を早く到着させることができるのか
 
これまで書いたように警備員の到着に時間が遅れる理由は様々です
 
警備員の数に限りがあるので仕方ないといえばそれまでですが、警備会社を利用している側次第で改善できることもあります。
 
それは・・・
 
 
めんどくさいお客さんになること
 
 
別にクレーマーになれってことじゃないですよ。
 
警備会社・警備員にとってここのお客さんの対応は間違うとめんどくさい!
 
と思わせることが大事なんです。
 
 
さて、どのようにすれば急いで来てもらえるのかまとめました。
 
契約時に警備員の待機場所とおおよその到着時間を聞いておくこと
 
 
警備員の到着が遅れて被害が出た場合は保証内容をきちんと聞いて
 おくこと。
 
 警報受信からどのくらい遅れた場合にどのような保証をしてくれるのか。
 
 説明がなかったりいまいちわからない場合はどんどん突っ込みましょう。
 
 営業員にプレッシャーを与えます。
 
 
報告書に警報の受信時間と到着時間を必ず記載してもらう。
 
 これはかなり効果てきめんです。
 
 警報から到着までの時間を把握する為ですが、警備員に「このお客さんは遅れると
 クレームになるかもしれないと思わせることができます。
 
 
警報受信から到着までに25分を過ぎていたらクレームを入れましょう。
 
 法律違反ですのでそれ相応の対応をしてもらえるはずです。
 
 改善されない、または対応がよろしくない場合は公安委員会に伝えてみましょう。
 この法律に対して企業に罰則はありませんが、公安委員会の指導が入ることもあります。
 
 
最後に
 
警備会社は到着までに25分(北海道などは30分のところあり)という決まりがありますがそれはあくまで法律上の問題で、実際にはそんなに時間がかかっていては警備会社と契約しているメリットは半減です。
 
警備会社の車も一般車輌と変わらないことを考慮に入れても平均で12〜15分程度で来てほしいものです。
 
 
もちろん優秀な警備会社・警備員は沢山ありますが、地域性や上司の指導力などで差があります。
 
警備会社も警備員も人です。
商売でやっています。
 
自分の自宅や会社をある程度優遇してほしいなら多少めんどくさいお客さんになるのが1番です。
 
 
以上、元某警備会社の監視センター員が語る、警備員を早く到着させる方法でした。
 
 

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