キャンプをするからには焚火料理をしてみたいって人は多いはず。

特に男はキャンプの原点である原始的でワイルドなキャンプに惹か れてしまうところがあり、 目の前に素敵なツーバーナーのコンロがあったとしても焚火料理に 向かってしまう。
そんな数多くのキャンパー達を虜にする焚火料理だが、 実は非常に難しい。
難しい理由は
・火力が強い
・火力調整ができない
・炎が邪魔になる
・煙が邪魔になる
といったところ。
焚火は一般家庭の数倍の火力があり、 しかも弱火にしたり中火にしたりと火力の調整ができない。
フライパンを常に持って火から離したり近づけたりして火力調整を することはできるが慣れていないと難しい。
カレーや鍋物などを焚火で作るとなるとさらに大変だ。
火が近すぎるとあっという間にカレーは焦げ付き、 鍋の汁は沸騰して吹き出してしまう。

火から遠いと食材に火が通らない。
丁度いい位置で料理しなければならないが
なかなか大変なわけだ。
よく人気のキャンプyoutuberの番組ではメラメラと燃え上 がる炎で料理をしているが、 映像的に良いものが取れるが結構失敗してる場面も多かったりする 。
じゃあ焚火料理を上手にこなすにはどうしたらいいかというと、
「熾火」にすること

熾火とは薪が高温になり、炎も煙も上がらなくなる状態のこと。
まず、薪は上手く火がついていくと段々と高温になり、 薪の中の水分が蒸発し煙となる。
さらに温度が上がるにつれ、 薪の色んな物質が科学変化を起こしガスなどが発生し、 これもまた煙になる。
どんどん温度が上がるにつれガスを含んだ煙に引火し炎となる。
これが焚火のメカニズム。( だいぶ簡単に説明したので色々端折ってます)
つまり私達が普段見ている焚火の炎は薪から直接上がっているわけ ではなく、 薪から発生するガスに引火して炎が上がっているということ。
そして薪はどんどん高温になっていき、 次第にガスの発生がなくなり、 次第に薪から炎と煙が上がらなくなるが薪は高温を保っている。
これが熾火の状態だ。
熾火は焚火の最終形態であり、 薪が灰になるまででもっとも高温な状態だ。
熾火にすることで温度が高温で安定するので位置調整をすることで 、焼く、煮る、保温などといった様々な料理に対応できる。
また、煙にや炎に邪魔されずに料理ができるのでやりやすく、 焚火料理でありがちな 調理器具への煤の付着も防げる。
熾火の状態であれば網を使用しての焼肉も炭火と同じように焼ける 。
このように熾火にすることで料理をオールマイティーにこなすこと ができ、調理器具に余計な汚れがつかず、 料理をするには最高の状態なのだ。
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