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大豆が有能過ぎる。 大豆の栄養

食品の疑問
 
日本人には馴染み深い大豆。
 
大豆は日本だけではなく、人類にとっても優秀な食べ物なのです。
人類といえば大げさに聞こえるかもしれませんが、決して大げさではありません。
 
今回は大豆の有能さについて語っていきます。
 
※ちなみに、この記事は大豆によるダイエットや健康法を語るものではありません。
 
 人間が生きて行く上で大豆の栄養価がいかに優秀かを知ってもらうものです。
 
 

 

世界中で生産されている大豆

 

 
大豆は一年草のマメ科の植物で、東南アジアでは古くから栽培されていて油糧作物ゆりょうさくもつ油の採取を目的とした作物)として利用される他、様々な形態で食用されていました。
 
20世紀頃になると世界的に生産されるようになり、アメリカ、ブラジルなどで大量に生産されています。
 
 
ちなみに大豆は「枝豆」です。
当たり前だろと思う人がいるかもしれませんが意外と知らない人が多いんです。
 
枝豆は大豆になる前の未成熟な状態です。
 
 
大豆は枝豆が枯れ果て、種になった状態です。
 
 
 
 
枝豆から大豆へ変化するにつれ栄養成分も変化します。
 

大豆が何を持って優秀な食べ物といえるか?

それは大豆の栄養価はもちろんですが、痩せた土地でも育つ強い生命力もあります。
 
大豆には根粒といって根に小さなコブいくつもあり、そのコブの中に根粒菌という菌を飼っています。
 
 
根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し(窒素固定といいます)、植物の生育に欠かせない窒素を大豆に供給する働きをしています。
 
つまり栄養のない枯れた土でも安定的に栄養を得られると植物いうことです。
 
その為、生産が安定し安価で取引、購入ができます。
 
いくら栄養豊富な食べ物でも希少価値が高く高価であれば人類にとって有益な食物とは言えません。
 
豊富な栄養でたくさん採れる
 
これが大豆が優秀な食物と言われるゆえんです。
 
 

 

大豆の栄養

 

では、肝心の大豆の栄養についてです。
 
大豆の栄養で注目されるのはなんといっても豊富なタンパク質にあります。
 
「畑の肉」と呼ばれるほど高タンパク質な大豆は牛、鶏、豚などの肉と比べてもなんの遜色もありません。
 
タンパク質は私達の体そのものであり、髪の毛、爪、臓器に至るまでタンパク質でできています。
 
また、体の中の様々な代謝を助ける酵素もタンパク質でできています。
 
また、タンパク質の他にも
 
脂質
炭水化物
食物繊維
カリウム
カルシウム
マグネシウム
鉄、
亜鉛、
ビタミンE
ビタミンB1
葉酸
 
 
と、タンパク質・炭水化物・脂質の三大栄養素がバランス良く含まれ、さらにビタミンB群とミネラルも豊富というまさにスーパーフードと言われるだけある豆です。
 
 

 

大豆の食べ方

 

大豆が栄養豊富なスーパーフードということはおわかりいただけたかと思いますが、食べ方によっては栄養価も異なります。
 
※ちなみに大豆は生では食べられません
 
 
豆腐
ゆば
納豆
きな粉
おから
煮豆
 
 
など色々な食品に使用されていますが、水に漬けたり煮たりとすることで生の大豆と比べるとその栄養価は下がります。
 
基本的にはどのような食材も調理によってその栄養は減少することになるので仕方がないことですが、なるべく栄養価を減らしたくなければ 
 
『煎る』
ことです。
 
大豆にはビタミンも多く含まれていますが、ビタミンには水溶性といって水に溶けてしまう種類もあります
 
水に漬けたり茹でたりすることで大豆のビタミンが流れ出てしまうことになるのです。
 
なので栄養の流出を最小限に抑えるには煎ることです。
 
 
しかし、煎り大豆はカロリーが高いので、カロリーは抑えたいけどタンパク質や他の栄養はしっかり摂りたいという方は
 
『蒸す』
 
ことです。
 
蒸すことにより脂質が流れカロリーが減少します。
 
 
また、大豆になる前の枝豆は未成熟な状態ですので、栄養価も大豆のほうが豊富にあります。
 
 
大豆は危険な食べ物!?
 
最近ネットでは大豆を食べると体に悪影響を及ぼすといった記事が沢山見受けられます。
 
納豆、味噌など以外の発酵食品ではない大豆を食べると消化不良を起こしたりといったもの。
 
その原因は反栄養素と言われるフィチン酸塩・酵素阻害物質・ゴイトロゲンといった物質を含むからというもの。
 
栄養の吸収を妨げたり癌を促進させるといった物質らしいのですが熱を通すと反栄養素は激減し、健康を害する基準ではなくなるというのが一般的です。
 
私は豆乳や豆腐、煎り豆、煮豆などの大豆食品を食べても今まで下痢や、健康を害したことはありませんし、私の家族も特に被害はありません。
 
ただ、栄養価が高いからと言って食べすぎることは注意です。
 
記事の冒頭でも書いた通り、今回は大豆によるダイエットや健康食品として大豆を取り上げたわけではありません。
 
余りに栄養価が高い食べ物は食べ過ぎると逆に不健康になります。
 
例えば大豆には含まれていないコレステロールですが、実はコレステロールも体に必要不可欠な物質です。
 
私達はネットやメディアでコレステロール自体が体にとって害だと刷り込まれています。
 
しかしそれは間違いで、食べる私たち側に問題があるということです。
 
結局のところはバランスの良い食事をしましょうねってことで、大豆製品自体は特に体に悪いとは私は思いません。
 
 
まとめ
大豆の栄養価の高さは折り紙付きです。
 
まさに万能なスーパーフード
 
今は食べ物が有り余ってる時代なのでまだ影を潜めていますが、もしこれから先人口の増加が止まらず増え続けたとしたら、人類は食糧難に陥るでしょう。
 
そうなれば人類は食べ物として優秀な大豆に目を向けることでしょう。
 
タンパク質・炭水化物・脂質に加えビタミン・ミネラルが豊富に揃った食べ物
 
それが大豆です

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