オーブンレンジの機能 使いこなせてますか?
オーブンレンジって機能が色々ありすぎて結局普通のレンジ機能し か使ってないって人多くないですか?
私もそうでした。
例えばオーブンとグリルの焼き方の違いがわからなかったり、 過熱水蒸気とはなんぞや?とか、 どの料理はどの機能を使えばいいのかさっぱりでした。
結局わからないままにしておくと、 いつの間にかやる気もなくなってしまって、 せっかく意気込んで買ってしまった高機能の製品も宝の持ち腐れに なってしまします。
しかし、 一旦理屈がわかってしまうとオーブンレンジの機能の多さや便利さ に感動します
オーブンレンジで使ってない機能を使い料理の幅を広げましょう。
今回はオーブンレンジの機能でもっとも代表的である
・レンジ機能
・スチーム温め
・オーブン機能
・グリル機能
・スチームオーブン
について簡単に説明したいと思います。
レンジ機能で温めたほうがいいもの
とにかく1番多く使用される機能。
食べ物を1番手っ取り早くお手軽に温められます。
普段何気なく使っているレンジ機能の仕組みを理解すると温め方一 つでもっと料理が美味しく暖かく食べられます。
まずはレンジ機能はどのようにして食材を温めているのか。
電子レンジには『マグネトロン』という装置があり、 マグネトロンから『マイクロ波』という電磁波を出します。
そのマイクロ波が食材の中の水分子を振動させ、 摩擦熱により食材の内部から温度を上げます。
ですので、 水分がないものは電子レンジで温めることはできません。
というのは嘘でもありホントでもあります。
実際は何ものっていない皿だけをレンジに入れても温かくなり ます。
電子レンジで食材が温まる理由は水分の有無が重要ですが、 どうもそれだけではないようですね。
基本的にはレンジ機能でほとんどの食べ物は温められます。
しかし食材によってはレンジで温めると食感が変わってしまうもの がたくさんあります。
前の日に作った余り物を温め直したいとき、ステーキや生姜焼きなど温めると食感が固くなりせっかくの 肉料理が若干残念にな感じになりますね。
では、 レンジ機能で温めても比較的美味しく食べられるものはなんでしょ うか。
私の経験上で申し訳ないですが
ご飯
丼物
パスタ
味噌汁
炒めもの
煮物
カレー
シチュー
スープ
麻婆豆腐
など、比較的水分が多いもの。
それと、すでに複数の食材が切り分けられ調理されているもの。( 煮物とか炒めものなど。例外もあります)
他にも色々ありますが挙げるとキリがないのでこれくらいで勘弁し てください。
ご飯やパスタは水分が少ないようにも思えますが炊いたり茹でたり するときに大量に水分を含んでます。
カレーやシチューなんかは多めに温めるとそのトロトロした形状か らか火の通りにムラがあります。
一度軽く温めてからかき混ぜてまた温めるといいでしょう。
またレンジで温め直しをすると破裂して飛び散ってしまうものもあります。
危険!!
たまご(殻付き、茹でたまご、目玉焼きの黄身をほぐしてないもの) これは常識ですね。
くり
注意!
イカ
ウィンナー
レバー
焼き魚
タラコ
ナス(丸焼き)
など。
※わざわざ言わなくてもいいくらい常識ですがたまごは食感がどうとか の前にレンジで温めると爆発するのでやめてください。
同じ理由でウィンナーやイカ、レバー、 焼き魚も爆発とまではいきませんが破裂します。
玉子よりは全然安全ですが。
というのも電子レンジは内部の水分を利用して温めるので、 皮があるものは暖められて蒸発した水蒸気の逃げ場がないので、 頂点に達すると破裂します。
焼き魚などは皮が薄いのでまだいいですが、 茹で玉子の厚い白身や、 生卵の硬い殻だと溜まりに溜まったエネルギーが一気に放出される ので爆発の規模は悲惨なものになります。
また、 レバーのように中に血管がたくさんあるものも血管の中の水分が逃 げ場をなくし破裂します。
レンジ機能は簡単で早く料理をあたためてくれますが、その反面扱いづらかったり危険なこともあります。
きちんと説明書を読んで安全に使いましょう。
スチーム温めで温めたほうがいいもの
スチーム温めはレンジ機能と違い、 マイクロ波で内部から温める訳ではなく、 熱い水蒸気で食材に吹きかけ『食材の外部から』温めます。
水蒸気を吹きかけるのでラップをしなくても食材はしっとりと水分 を保ち、フワっとした仕上がりを期待できます。
しかし、仕上がりの程度はおそらくレンジのスペックにもよるでしょう。
もしかしたらレンジ機能とそれほど大差がないと感じる人もいるかもしれません。
そんな方は下の画像をみてください。
餃子と焼き魚をレンジとスチームであたためたものです。
どちらも上のほうがレンジを使用。下はスチームを使用したものです。
餃子も焼き魚もレンジを使用したものは形が縮こまってますね。
スチームを使用したものは形はそのままです。
レンジを使用すると内部の温度が上がりすぎてたんぱく質がぎゅっとしまり過ぎてしまい形が崩れてしまったものです。
実際に食べた時の食感もレンジで温めたものはぼそぼそとしていてますが、スチームで温めたものはレンジよりやわらかい仕上がりです。
ただこの比較はレンジの機能で自動で温めたものなので、レンジのワット数や時間を手動にすればレンジ機能でも充分おいしく温められるかもしれません。
スチーム温めに適している食材
平皿に乗っているような食材で厚 みのないもの。
例えば丼物をスチーム温めしても中のご飯は温まりにくいです。
スチーム温めで美味しく温められるもの
焼き魚
焼肉
シューマイ
餃子
グラタン
ピザ
パン
中華まん
など。
肉や魚のようなたんぱく質はレンジだと高温になりやすく食感が固くなってしまうのでスチームのほうがおすすめです。
※レンジ機能を使用すると破裂しやすい食材を挙げましたがスチーム温めは破裂の心配が軽減されます。
あくまで軽減ですので長時間の過熱は気を付けましょう。
オーブンとグリルの違い
おそらく料理初心者の方がオーブンレンジを使用するときに最初につまづくことが多いのがオーブン機能とグ リル機能の違いだと思います。
どちらも食材を温めて調理する機能ですが、 調理するものによって使い分けしなければなりません。
まずはオーブンとグリルそれぞれの特徴から説明します。
オーブン機能
オーブンは庫内から出る『熱風』 で食材を温めたり焼いたりするものです。
オーブンのスペックにもよりますが、 上下からヒーターの熱を送るものもあれば、 中に庫内のファンが周り熱風を循環させ焼き方にムラをなくすもの もあります。
オーブンは基本的にはなんでも調理できます。
細かく温度設定ができるので、 食材に厚みがあり中まで火が通りにくいものや、 低温でじっくり火を通したい食材などに有効です。
例えばローストビーフ。
ローストビーフは外はこんがり中はレアでジューシーですよね。
でも強火で一気に焼いてしまうと外はこんがりですが中はまだ生の 状態です。
さらに強火の状態で中まで焼いてしまうと、 外は焦げて中は普通の焼き肉になってしまいます。
なので中をレアの状態にしたいのなら低温で長時間焼かなければな りません。
他にもクッキーなどの薄いものであまり焼き色をつけたくないとき は低温でじっくり焼きます。
料理に合わせた温度と時間さえきちんと把握していればほぼ万能と いえます。
肉料理、魚料理、野菜、ケーキやクッキーなどのお菓子類。
熱を加える料理ならなんでもオッケーです。
ただ、万能に思えるオーブン機能にもデメリットがあります。
手間・時間・乾燥
オーブン使用時には通常レンジ機能で使っている皿とは別にオーブ ン専用の皿を用意しなければなりません。
しかもこの皿が結構重い上にでかいので洗うときに多少面倒なんで すよね。
次に『時間』ですが、予熱時間も含めると結構時間がかかります。
まぁ、レンジのように温める機能ではなく『調理』 なので仕方はないですね。
最後に『乾燥』ですが、熱風を食材にあてているわけですから、 大げさですが、 例えるならドライヤーで髪を乾かしているような状態です。
といってもカラカラに乾燥して食べられないというわけではありま せんし、 乾燥するのは表面だけで食材の内部はきちんと水分が残っています ので安心してください。
しかし電子レンジと違いオーブンはアルミホイルが使えます。
アルミホイルで包み焼きをすると食材の中の水分がアルミホイルの なかで滞留し、 蒸し焼きのような状態にできますので食材の乾燥を防ぎ、しっとりと した仕上がりになります。
ただヒーターの熱が直接食材に当たらないので火が通るまでに時間 がかかるでしょう。
予熱について
オーブン機能を使用する際に『予熱』という言葉が必ず出てきます
漢字がは違いますが料理をしていると『余熱』という言葉も出てきますね。
『余熱』は火を消した後の熱で火を通すという言葉です。
例えば、炒め物などをしてシャキシャキ感を残したい野菜を火を消してからフライパンに投入するときなんかに使います。
オーブンで使用する『予熱』はレンジの庫内があらかじめ設定した温度に達するために庫内に食材を何も入れず温めます。
なぜそんなことをするのかというと、オーブンレンジは庫内が温まるまでには時間がかかります。
しかもレンジの機能や大きさにより差があるので、予熱をしないで最初に食材を入れてしまうとレシピと差が出てしまいます。
レシピとの差を無くす為に、みんな同じ温度からスタートしましょうね。ってことです
特にお菓子類を作るときにはレシピ通りの温度と時間じゃないと、固まるものも固まらなかったり、長時間熱を入れすぎてしっとり感がなくなったりとか失敗が多いです。
グリル機能
グリルとは食材に焼き色をつけ香ばしく仕上げる調理法です。
バーベキューで肉や野菜、魚を焼くのもグリルです。
キッチンのガスコンロについている魚を焼くあれ。
あれもグリルです。
オーブンとは違い『細かい温度設定はできずヒーターの熱風で一気に 焼き上げます。』
グリルもまたオーブンと同じで幅広い食材を調理することができま す。
しかし、 強火で短時間で焼き上げるためローストビーフや鶏の丸焼きなど厚 みのある食材は不向きです。
外側だけこんがり焼けても中は生焼けになってしまいます。
また、 じゃがいもやさつまいものように火の通りが悪いものはまるごと焼 けません。
火が通る適度な厚さにカットしなければグリルの良さは発揮できな いのです。
さて、どんな食材がグリルで焼くと美味しいかというと、、、
バーベキューで焼いて美味しいものをイメージしてください。。
・ステーキ
・肉各種
・焼き魚
・イカ
・エビ
・ウィンナー
・玉ねぎ
・ピーマン
・ナス
・アスパラ
などなど、数えるとキリがありません。
その他にもオーブン機能で説明したようにアルミホイルの包み焼き もできます。
こんな感じであり合わせの食材や余った野菜をアルミホイルの皿に載せ、アルミホイルをかぶせて焼くだけで手の込んだ料理に見えなくもありません。
オーブンでも同じように料理をつくることはできますが、時間を考えると上の写真のような食材ではグリル機能をしようしたほうが早いと思います。
見スチームオーブンで温めたほうがいいもの
スチームオーブンとはメーカーによっては『ウォーターオーブン』とも呼ばれ、 過熱水蒸気により食材を焼きます。
過熱水蒸気とは、 水蒸気をさらに高温に加熱させ食材に噴射することで食材を焼きま す。
水蒸気を利用するからといって食材が水分でベチャベチャになるこ とはありません。
加熱し始めたばかりは食材の表面が水分で覆われますが、 食材の表面が100℃を超えると食材についた水分が蒸発し、 また表面に水分がついては蒸発というのを繰り返します。
最終的にカラッと仕上がると共に適度な水分が保たれます。
また水分が食材に付着することにより余分な塩分と油を取り除きヘルシーな料理に仕上がる効 果もあるそうです。
※ちなみにSHARPで売り出してる『ヘルシオ』 はヘルシーという意味だそうです。
スチームオーブンとオーブンでは仕上がりの違いがあるだけで使い方や調理できる食材もなん
ら変わりません。
ただクッキーなどのお菓子類や水分の潤いがなくてもいいものはオーブン機能のほうがいいでしょう。
まとめ
レンジ機能・・・手軽に早く温めることができますが、食材によっては食感が変わたり、
温めると危険なものもあります。
スチーム温め・・・上記の熱で食材を外部から温めます。食材本来のふわっとした食感を
楽しめます。
オーブン機能・・・細かい温度設定ができるのでオールマイティーな機能です。
凝った料理をするなら必需品。
グリル機能・・・細かい温度設定はできませんが料理に適した使い方をすると比較的短時間
で簡単に調理できます。
スチームオーブン機能・・・過熱水蒸気を利用し食材を焼き上げます。オーブン機能にあり
がちな乾燥を防ぎ、しっとりと仕上げます。
※ただしこれらの機能はあくまで一般的に言われている仕上がりです。
オーブンレンジの性能によっては仕上がりに違いが感じられないこともあります。
オーブンレンジの使ってない機能。せっかく高いお金で買ったのに使わないともったいないですよ!!
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